柴犬のblog

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ATOMのPCのWindowsを更新したらYouTubeが遅くなった話

atomといえば低価格ネットブック用のCPUとして悪名高く、古くからPCを使ってる人からすれば「使い物にならない」レベルの代物だという印象が強いかもしれない。初代のatomとえばWindowsがやっと走るとかstarter(窓が一つしか開けない版Windows)しか動かない、フリーズしてるのか処理してるのかわからない、といった状況だったけども、代が進むにつれてわりとまともな性能になりつつあった。

どれくらいの性能か?といえば数年前に買ったatomの2in1ノートである初代ASUS transbookでも10年以上前のデスクトップ版のcore2の省電力版くらいの性能があった。まあ、普通に使う分には困らないし、もちろん動画も再生支援があって普通に見れた。ちなみにそのtransbookはデスクトップが壊れてWindowsPCのなかった時期だったのでそれなりに重宝して使っていたが、ある日突然タッチパネルが効かなくなったので捨てた(保障切れてるから)。

そしてやっぱりWindowsがないと困るので今度はLenovoのyogabookを買った。これもatomなんだけど、transbookより性能よかったし(多分倍くらい)、メモリも4GB、ストレージも64GBあってけっこう快適に使えていた。いや結構というかこれと比べると初代transbookがやばかったというか、ストレージが32GBしかないのでWindowsの更新をするのに一苦労、というかほぼ不可能?な状態だったので、それに比べたら普通に更新ができるyogabookはさすがだなあ、と思ったものでした。これが多分3~4年前のお話。

いまでこそ8世代i5ノートを使ってるけど、廉価版のPCというのは「なんとか使える」レベルの線引きというか、自分への言い訳が複雑な部分があるんだけど、まあこのレベルだと普通に使ってて(ちょっとトロい以外には)問題がないレベルだなあと思った。webも動画も普通に見れるし、スクロールもぬるぬるだし。

いまでもたまにyogabookを引っ張り出してくるのは、たまに更新しなきゃいけないと思うのと、やっぱりモノとしてかっこいいからというのもある。完全に裏返せるうえに実キーがないからとっても薄くて軽い。キー部分はキーボードを印字してあるだけのただのタッチパネルだからブラインドタッチとかはできないんだけど、画面に触って打つよりはマシである。それに(なくしたけど)ペンがあって、普通にペンタブとしても使うことが出来るのだ。

今でこそWindowsマシンが別にあると、android版買っておけばよかったかなあ、と思うこともあるんだけど、それでも今でもたまに使うくらいには気に入っているのだ。

で、そのyogabook、たまに起動して更新してるんだけど、なぜか更新が完了できないときがある。ちょっとしたやつならすぐ終わるんだけど、ダウンロード含めて数時間かかって、結果再起動でブルースクリーンになり、修復セットアップが始まり、結局更新はまた今度、みたいになる。

これがとても謎で、別にスペックを満たしてないわけでもないし、ストレージがいっぱいというわけでもない。でもまあ、普通に使うのに問題があるわけでもないので気にしないでいた。

そんな中、Windows10の2020アップデートが来ているとのこと。話によあると一部の機種で更新に失敗するということらしいんだけど、どうせ修復できるし普通にアップデートしてみた。あ、まずはi5ノートのほうでね。

これが全然問題なく終わったので、じゃあついでだしyogabookのほうにも当ててみようかと思ったんだけど、Windowsアップデートでは落ちてこない。前のバージョン飛ばしてるからかな?などと思ったけども、とりあえずMSのサイトから手動で落としてみた。時間はかかったけど普通に更新できた。再起動しても普通だ。

で、そのついでに使ってたんだけど、なぜかYouTubeだけが重い。720Pまではなんとか見れるんだけど、1080Pになると数秒に一回派手に止まり、ワープする。なんだこりゃ?と思ってCPU使用率を見ると100%に張り付いている。いままで動画が重いなんて思ったことはないんだけど、なぜか重い。

chromeではなくedgeから見てみたけど同じ。まあedgeも中身chromeになったみたいだし違いはないのか。などと思っていたけどあまりに不思議なので調べてみた。

そしたらわかったのが、YouTubeは最近コーデックを順次変更しているらしく、最近はGoogle製のVP9が使われているとのこと。このコーデックは古いCPUだと再生支援が効かないのでCPUのみで再生することになり、非力なatomではコマ落ちしてしまうということらしい。

どうもこのyogabookのcherry trailの次のApollo lakeからはVP9の再生支援に対応しているらしい。うーむ惜しかった。それにしても最近のatomセレロンペンティアムブランドでも出てるので世代が分かりにくいね。

このままでは困るのでさらに調べると、chromeプラグインYouTubeのコーデックを強制的にh264にするというのがあったので、それを入れてみたら普通に再生できるようになった。CPU使用率も数%である。よかったよかった。

ついでにi5ノートで再生してみたけど、何もせずに数%。この世代だと普通に対応しているし、CPUパワーも段違いなので当たり前である。

ていうか、YouTubeのコーデックが変わったのが原因なら別にWindowsの更新が原因ってことはなかったみたいだ。ということはたまたま自分が前見てたのがh264の動画で、最近見たのがVP9の動画ということらしかった。まあコーデックが変わるのはいいとしても、それをちゃんと表示してくれないと突然重くなってびっくりするじゃないか、というお話でした。

5年くらい前のPC使ってる人なんかいくらでもいるんだからね。

 

で、ついでに次世代コーデックについても調べてみたけども、なんでh265という次世代コーデックがあるのにGoogleはVP9というコーデックに拘っているのか、という話。

簡単にいえばh265のほうは権利関係がややこしくて契約するのが一苦労なんだそうで、フリーのVP9のほうが使い勝手が良いということらしい。まあそんなものはGoogleのような大企業には関係なさそうな話だけど、結局の話としては自分たちの作ったコーデックを標準にしたいという思惑があるのだろう。

そしてさらに次世代のコーデックとして標準化されるAV1というコーデックも、このVP9が元になっているらしく、他のストリーミングサービス会社も多く参加して業界標準にしていこう、ということらしい。

それはそれで構わないんだけど、またGPUの動画再生支援が使えなくなるようなことはやめてもらいたい。