柴犬のblog

プロレスや時事など心ゆくままに記します Twitter @chavillain3

中国が嫌いだからって客観性を失ってはいけない

中国嫌いな人ってだいたいネトウヨだと思うんだけどw、まあ自分も好きな方ではないけどとりあえずきちんと国として成立していて世界二位の経済大国なのは認めなきゃいけないところでしょう。まあ、このままだとそのうちアメリカを追い抜くことは明白だから、そうならないように水面下でどんどん中国を排除するのは必要なことだとは思うけども。

さて、その中国に虐げられているという人がいる。彼らは被害者で中国政府から迫害されているというような主張をするんだけど、それは本当なのだろうか。

まずは香港。民主化一国二制度の存続を求めた学生達が暴動を起こしている。マスコミはデモと表現しているが、デモというのは破壊活動は行わないものだから、あれは暴動というのだ。暴動を起こしたら逮捕されて然るべきだが、マスコミは彼ら活動家、いやテロリストを正義の戦士のように持ち上げるから不思議だ。

そのリーダー格の女性、これが「美人すぎるテロリスト」だからだろうか。彼女を救え!中国政府は〇〇だ!のようなことを言う人が多いんだけど、ちょっと待てよそいつテロリストでしょうが!!ちょっと若くて美人だからって何下心出してんだよ!!

そういえば昔、大韓航空機爆破事件というのがあった。この犯人の工作員の女性、これもわりと若くて美人だった。何百人もの人を殺害しておきながら、なんだかんだで死刑にすらならなかったし、身元を引き受けたいとか結婚したいという人が殺到したのだという。ほんとにおまえら美人に弱いよな!!!何百人も殺したテロリストだぞ!!

それはそれとして、中国もけっこう柔らかくなったもんだよね。天安門ではあんなに虐殺したのに、今回の香港の暴動では警官隊のみの出動で軍隊が出てきてなかったよね。しかもその警察も拳銃よりはゴム弾だの放水だので対応してた。まるで日本みたいな行儀のよさ。その優しい警察を鉄パイプでボコボコにする学生たち。本当にどっちが悪人かわからんって感じだけど、そりゃあ暴動起こしてる方が悪人に決まってる。

でも、マスコミや一部ネトウヨは彼らを絶賛する。たぶんマスコミのお偉いさんたちは学生運動の世代なんじゃないかな。なんか知らんけど政治に反対して大学に立てこもって騒動起こしてたおじさんたちから見たら彼らを応援したくなるんだろう。

それはわかるんだけど、基本的にマスコミのスタンスは親中のはずだ。慰安婦にしろ靖国にしろ中国の言い分をそのまま報道して日本政府を批判している。でも、今回はなぜか中国は悪、学生運動は善みたいなスタンスになってて笑える。これにネトウヨも呼応してて捕まったテロリストの美人リーダーにエールを!などといい大人がtweetしてるんだから世も末である。

 

さて、そのネトウヨ大嫌い中国さん。昔からチベットウイグルを侵略、弾圧していると言われております。それは事実ではあるんだけど、いちおう平和的に国際社会の合意のもと領土を拡大したのだから、これは侵略と言えるのかは微妙なところよね。中国人(漢人)とチベット回族は異民族だろう!という人もいるが、中国は漢人だけの国じゃないし、数百とも数千とも言われる少数民族が一緒に暮らしてるのが中国という国だ。もともと中国とは中原といって黄河流域の一部の地域のことを言っていた。それが三国時代などを経て周辺の民族をまとめていって「中国」の枠組みが出来ていったのだ。その理屈だと中国は民族ごとに分割しなければならなくなる。(個人的にはそうすべきだとは思うが、現実的には不可能だろう)

日本だって沖縄やアイヌといった異民族を取り込み同化しているのだから、異民族を併合することそのものを悪というのはおかしな話なのである。東トルキスタンチベットも、いまは中国なのだ。これはもう仕方のないことなのだ。現実として受け入れるしかないのだ。

でも弾圧、虐殺は別だ?それはその通りだ。でもね、自分が見聞きした限りでは中国でそんなことは行われているとは言い切れないと思うわけ。たとえばチベット。これは漢人がどんどん入植してチベット人と結婚したりして同化政策が行われているようだ。これは日本がアイヌにやったのと同じだから別段責めることではないが、これを民族浄化とかいって批判している人たちがいる。

で、最近中国の人権問題を扱うニュースが増えてきたんだけど、そこでとりあげられるのが「被害者」の悲痛な叫びである。彼らはわけもなく収容所に入れられ強制労働や虐待、洗脳、断種などが行われているというんだけど…。「彼らの証言」以外でそれを客観的に証明したソースって自分は見たことがないんだよね。あるなら教えて欲しいんだけど、もしないならこれ、被害者が嘘を言ってるとか、少々盛ってるんじゃないの?って思えるわけ。これって何かに似てるよね。そう、慰安婦(戦時売春婦)とか、徴用工(契約労働者)とか。

考えてみて欲しいんだけど、いくら異民族とはいえ中国国民をさ、なんのわけもなく捕まえたり殺したりする必要ってあるの?民族浄化をしたいから?だからっていまどきわけもなく人を何百万人も捕まえたり殺したり洗脳したりする必要ある?漢人を送り込んでその比率を増やせば時期にいなくなるでしょ。殺したり迫害したらよけい面倒なことになるってことくらいわかりそうなものだ。

それに外国人が立ち入り禁止の区域でもなし、普通に旅行にもいけるようなところで一般人をやたらと捕まえてどうにかできるわけがないだろう。もし間違えて外国人を捕まえでもしたら大問題になるだろうし。

では実際、迫害は行われていないのか?というと、そうとも言い切れない。被害者のいうことが正しい可能性もある。これは両方の立場の言い分と、どちらにも属さない立場の人の調査が必要なことだと思う。つまり「疑惑があるから調査しよう」というのが正しいのであって、「弾圧されているという事実から目をそらすな」ではないはずだ。

でも、多くの保守系イッタラーさんたちはチベットウイグルでは虐殺が行われていると言い張る。うーん、おまえ見てきたんか?と言いたい。

もし、そういうような収容所があるとしたらどういう人が入れられると思う?そのへん歩いてるだけの無垢の国民?いや、一番考えられるのは「民主活動家」だろう。

中国にとって都合の悪いことをする人が捕まるのは当たり前だし、思想犯なら洗脳やら虐待やら行われるのも「中国」という国なら当たり前のことだろう。

あ、別にそういうことをしてもいいとか中国マンセーとか言ってるわけじゃないからね。ここで重要なのは「中国はそういう国だ」ということ。我々自由陣営の国民から見れば異常なことだろうけど、彼らの立場からみれば当たり前のことなんだよ。それに、中国国民の多くはそういう部分に不満はあれど普通に暮らしていく分には何も困らないからとくに気にしていない。Googleスマホが使えなくてもHuaweiが同等のサービスを提供しているので国民はとくに困らない。

それに対して民主化しろだのなんだの活動をする人がいればそりゃ捕まって当然でしょ。いくら中国相手でも活動家やらテロリストは国民生活を害するものでしかないんだから。

でも革命でよくなった国もあるにはある。でもミャンマーみたいに軍事クーデターが定期的に起こる国もある。一度起これば戒厳令となって国民生活に被害が及ぶ。つまりどんな体制だろうと、その体制を転覆させようとする行為は一般の国民の敵だということだ。

中国国民だってもし本気で革命を起こしたいなら起こせるだろう。あれだけ人が多いんだから。でもやらない、たいした不満が出てこないのは普通に暮らす分には十分豊かに生きられるからだ。

そう考えれば、中国政府から弾圧される人たちというのは、体制を転覆させようと目論む人たちであろうと推測できる。もし思想犯政治犯を収容する施設があったとして、それをやめろという権利がどこの国にあるのか?それこそ内政干渉であろう。

もちろん中国という国は近いうちに解体しなければならない。経済力でアメリカを上回るようになる前にだ。このまま放置していれば、人海戦術と為替操作で不当に安い中国製品が世界を席巻し、いずれ世界一の国になるのは疑いない。軍事力や技術力でアメリカを上回るのは大変だろうが、経済で上回ってしまえばそのへんはいくらでも融通がきく。そうなるまえに中国をどうにかやっつけなければならない。核保有国を軍事力で屈服させることはできないから、これは政治や経済の力でどうにかすべきである。これは確かなことだ。

でも、現状で中国が自分の国の国体を脅かすものを排除しようとするのは当然の行動であって、これに他国が文句をつけるのは筋違いだ。活動家の人たちも、中国が気に入らないなら外国に出てきて帰化でもすればいい。中国からの帰化人なんかいくらでもいるし、何も禁止されてもいない。そうしないでテロ行為を行うのなら、そりゃ捕まって当然でしょう。なんで被害者面しているのか理解に苦しむ。

中立な立場で見るのなら、中国が活動家を弾圧するのはあたりまえ。日本だってオウムや共産党を公安が監視しているけど、それと同じことだ。中国に弾圧されていると被害を訴える行為は、オウム犯が弾圧だ陰謀だ~と歌ってるのと何も変わらない。

でも、もし、本当に何もしていない無垢の国民をつかまえてきて虐待したり殺したりしているのならそれは問題だ。国連を使って人道問題として積極的に干渉していくべきことだ。でも中国には拒否権があるからそれもままならないだろうね。

つまり、中国を律するには中国が世界最大の経済国になる前に、その羽をもがなければならない。それにはアメリカや日本をはじめとする国々が中国製品をボイコットすること、それ以外にないのである。

そうせずに活動家の被害妄想などにうつつを抜かして喜んでいるなんて馬鹿じゃないのかとしか思えない。助けてもなんの得もない活動家の被害を喧伝したところで中国にとっては痛くもかゆくもないのだ。それより先にすべきことは、かなり大胆な経済制裁、そのものである。それによって国民の生活が損なわれ不満が高まれば体制が変わることだって十分にありえるのだから。

トランプはかなり大胆な中国包囲網を作っていたけど、はたしてバイデンもそれを継続するのかどうか。世界の命運はそこにかかっている。