柴犬のblog

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デスノートが面白い(夜神月の幸運)

相変わらずデスノートを読み返しているところなんだけど、Lの死後はちょっともりあがりに欠けるね。Lの捜査してたことをニアが引き継いでメロが自由に動いて、という状況だと普通に考えてライト=キラ、ミサ=第二のキラというのは「確定」していることで、あとはどうやって追い詰めるか、ボロを出させるか、日本捜査本部で孤立させるかという戦いになっているね。

もう犯人が分かっているミステリーを順を追ってみてるような感覚で、ハラハラする感じではない。それはともかく、ライトはずいぶんと自分以外のものに助けられているなあと思った。

まず、FBIに調べられているとき、リュークが尾行を教えたりカメラの位置などを探したりした。これがなければ部屋で堂々とノートに名前を書いていて、その存在を明らかにされていたに違いない。

次はミサの存在。当初はキラの情報を漏洩させたりしてお荷物のようだったけど、ライトへの愛はゆるぎないもので、絶対に裏切らない存在としてかなり重宝している。レムにLを殺させたこともそうだけど、死神の目でもってメロを追い詰めたりもしているし、かと思えば簡単にノートを放棄することにも従うし、なんか見ててかわいそうになってくるぐらい献身的だ。ここまで献身的な理由はライト=キラだからだろうけど、その記憶がない状態でもライトへの想いは全く変わらない。これは都合のいいキャラなのか、素晴らしいキャラなのか、どっちなのだろう。

そして後半、ライトはまたリュークをお使いに使ったり、最初に使ってたノートのもとの所有者である死神、シドウにも協力させている。シドウはともかく、ここでのリュークは秘密は喋らない上にミスリードを誘わせたりと、かなりライトのいうがままに動いている。掟には反してないのだろうけど、そもそもリュークってここまで協力的だったっけか?

次には魅上の存在。まあこいつは最終的には敗北の一因を作ってはいるものの、それはライトの使い方が悪かっただけで魅上自体は相当にキラの思想に近いし、有能である。こういう人物にノートをすんなり託せてしまうというのがちょっと運が良すぎるように思える。キラを信仰しているのはいいとしても、その能力を手に入れて自分がキラになったと増長するかもしれなかったのに。まあ、そうなれば操ってノートを取り戻して殺せばいいのだろうけど、目を使われたら自分が危なくなる可能性もなくはない。

次に高田清美の存在。こいつも、もともとキラ信仰者であったとはいえ、いきなり自分がキラだと言われて信じてしまうとか、協力してしまうというのがよくわからない。まあ面倒な演出を省いているのだろうけど、さすがにライトの魅力だけで命をかけて協力するというのはどうなのかな。これもミサ同様「決して裏切らない協力者」が都合よく表れているから救われているのだ。

もし高田とライトに接点がなかったらライトは魅上とコンタクトを取ることが出来ずに困っていたはずだ。最悪、魅上を操って殺すか、自分が裁きをしなければならなかったろう。これを考えると、やっぱり状況や協力者に相当恵まれているのだなというのがわかる。

ここまで恵まれていて、結局は直接対決に持ち込まれてしまうというのも相当間抜けなのではないだろうか?ニアにライトがキラだといくら挑発されてもほっとけばいいと思うし、それで日本捜査本部の連中を押されられなくなったらみんな殺せばいいんじゃないかな。自分もそのまま失踪して「キラから逃げるため」といって一人でLを気取っていればいいんだろうし。

まあ、それじゃ面白くないんで、ニアとの直接対決に行くわけなんだけど、それはまた今度。