柴犬のblog

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進撃の巨人について思うこと(ネタバレあり)

いやーついに完結しましたねー。

いちおう原作のラストを見てからの感想なのでアニメ待ちの方はご注意ください。

 

ラストについてはまあ作者本人ももう少しどんでん返しとかそういうのがあってもよかったんじゃないかとか言ってるし、そういうのわかっててあえて普通に終えたということだろうね。

さて進撃と俺、という観点で話をさせてもらおうかな。

当時作品が流行っていたのは聞いていたけど、漫画を読むのが面倒でアニメ待ちしてたんだよね。アニメの出来が良かったこともあってけっこうおもしろいと思った。巨人てなんなのか、この世界はなんなのか。主人公視点でかなりのめりこめる展開だったと思う。

この作品を紹介するときにあらすじとして「壁の外にいる巨人と人類との闘い」みたいに言われるけど、そんなの序盤もいいところなんだよね。途中から調査兵団隊支配層になるし、壁の外に出てからは壁内対壁外だし、最終的には人類対エレンw

まあまあ、それはいいとしてアニが捕まったあたりから「エレン以外にも巨人化できる奴がいる」ことと「そいつらは壁内人類の抹殺を意図している」ことがわかってくる。なぜ?なんのために?このへんはライナーとジークを撃退して壁外(島内)を平定して外の世界に行くことでわかる。ここまでがアニメ三期。

で、壁外の話になると別の作品というか、謎の出し惜しみをあまりせずに島の歴史やらライナーたちがなぜ壁内にやってきたのかという話を回想としてやりまくる。そしてエレンが島外に宣戦布告する。これがファイナルシーズン。

エレンの目的はジークと結託した「安楽死計画」かと思わせといて実は地鳴らし発動というね。まあエレンらしいんだけど、結局エレンがなぜそこまで壁外人類を根絶やしにしようとしたのかというのは語られなかった。

巨人の能力によって過去未来の記憶の海に溺れていた、というのはわかるんだけど、巨人に向けられた母親を殺された怒りがそのまま壁外人類への怒りになったのか、あるいはユミルの想いなのか。

エレンはあらかじめ結末を知ったので、そうするしかなかったのかもしれないが、その未来を変えるということも可能だったんじゃないかと思う。あらかじめ友への別れを済ませておいたというのは昔のエレンらしい。

まあ結局、ジークのいう安楽死計画(始祖の力を使ってエルディア人の生殖能力を奪う)で争いの種であるエルディア人を穏やかに滅亡させるというでもなく、そのために地鳴らしを軽く発動して人類を脅すでもなく、本当に地鳴らしを発動させてしまうわけで。エルディア人に向けたエレン放送ではまるでお前ら俺を止めてくれと言わんばかりだったけど、結局やっぱり彼らに止められることを分かった上での行動だったのだ。このへんが少し拍子抜けというか、破壊衝動の理由が知りたかったね。エレン本人も「なぜかわからない」と言っていたし。

 

というわけでね、ここ10年本当に楽しませてもらったというのと、最後に納得いかないという部分とあるわけです。

・エレンが地鳴らしを完全発動させた理由

・未来が見えていたのならなぜ抗おうとしないのか

このへんが最後まで謎で終わったのが残念。もし別の結末があるとしたら…巨人の呪いがなくなってエレン、ミカサ、アルミンの三人で幸せに暮らすという結末もあり得たんじゃないかと思うわけ。まあこの手の作品にハッピーエンドは似合わないかもしれないけど、結局エレンがいないだけでハッピーエンドだったわけで…だからこそ残念というか、エレンの葛藤みたいなのも描いて欲しかったなと思うわけです。

 特別編とかやらないかな。やらないか。