柴犬のblog

プロレスや時事など心ゆくままに記します Twitter @chavillain3

突然やってくる必殺プロレス技

プロレスの話題を全く書いてないので、たまには書こうかなと思って前から温めていたネタを一つ。

プロレスの必殺技というのは、満を持して出すものというかたいていしつこいくらいのアピールの後に出したり、持ち上がるのか上がらないのかという攻防があったりするものだけど、そういう部分がないまたは短くて気が付いたら出てる的なものがいくらかあります。そのうち必殺に値する技を紹介していきたいと思います。

 

5位 ラリアット

多くの選手が出す技であり使わない人はいないのではないかというメジャーな技。海外ではクローズラインとも言いますが、この技を必殺技にしたのは言うまでもなくスタン・ハンセン選手であります。

ハンセンのラリアットはまさに必殺、首が折れるんじゃないかという角度でめり込みます。ハンセンは目が悪かったので適当に叩きこんでいたという話もありますが、ハンセンのウエスタン・ラリアットの威力たるやまさに必殺というべきものでしょう。

この技を出す前にはサポーターを直したり取って放り投げたりといったアピールがあることもあります。とはいえ相手をロープに振るだけなので出すまでの手続きはとても短い部類でしょう。

稀になんの前触れもなく突然出ることもあって「あー-!!」と思ったら終わっていたなどということもありました。

そしてこの技を継承したのが小橋建太氏と小島聡選手でしょう。小橋さんは引退されていますが、小島選手はまだ現役バリバリでありフィニッシュホールドとして今も使っています。この二人はハンセンから直接コツを教わったとのことでまさに「ウエスタン・ラリアット」の継承者であると言えます。

他にも鷹木信悟選手はパンピングボンバー(右)、龍魂ラリアット(左)という名前で使い、さらなるフィニッシャーであるラストオブザドラゴンへの布石としても使われます。

 

4位GTR

技が多彩な後藤洋央起選手の必殺技です。相手の首を自分の膝にあおむけに据えて腕を喉に叩きつける豪快な技。表裏逆で行う裏GTRからGTRに繋ぐこともあります。

とにかく後藤選手は技が多彩かつ技に入るまでの手続きが簡単なものが多く、見ていて楽しい選手です。牛殺しはファイヤーマンキャリーで担ぐだけだし、GTRも相手を膝に据えるだけ。でも必殺の威力を持つゆえに据えられるのを拒絶されたりもするんだけど、決まるときは一瞬であり出た!と思ったら決まっているという感じです。

 

3位ツアーオブジアイランド

ジェフ・コブ選手の必殺技です。

基本はロープに振った相手が戻ってきたところをパワースラムで投げると思わせて思いとどまり、逆方向に回転しつつ自分の体ごと地面に叩きつけます。力学の法則を無視したかのような技で、なんでこんなことが出来るのか不思議になってしまう技です。

相手もこの技を警戒しているのでロープに振られたときは戻ってこなかったり打撃技で返したりするんだけど、この技にはバリエーションがとてもあっていつ出るかわからない恐怖があります。

相手をロープ振るふりをして腕を引き寄せてからかけたり、レインメーカー的にかけたり、パートナー(だいたいグレート・オー・カーン選手)がハンマースルーで投げたのをそのままキャッチしたりとバリエーションがとても多い。格闘ゲームで言えば吸い込み投げみたいなもんで間合いに入ったらいつ投げられてもおかしくない、そういう技であり出すまえのアピールなんかほとんどないので中盤以降にコブ選手に向かって走るのはとても危険な行為と言えます。

 

2位コリエンド式デスティー

言うまでもなく内藤哲也選手の必殺技、デスティーノの派生技になります。正調デスティーノは相手の腕を逆手に取りそれを鉄棒に見立てて逆上がりしつつその勢いを利用して相手の後頭部をマットに叩きつける技ですが、コリエンド式はその名の通り後ろから走り込んで来てその勢いで相手の肩を支点に回転してデスティーノを決めます。

デスティーノは相手が警戒しているのでなかなかかけさせてもらえないし、回ったと思ったらキャッチされて投げられてしまうことも多々ありますが、このコリエンド式は勢いがついているのでまず返されません。この技の後に改めて正調デスティーノを決めるのが必殺の流れですが、このコリエンド式は返されるビジョンが見えないので必殺への布石としては最強レベルの技でしょう。

 

1位ブレードランナー

ジェイ・ホワイト選手の必殺技です。相手の頭を脇にかかえてそのまま半回転して地面に頭を叩きつける技で、似た技に持ち方が前後逆なコーディ選手のクロスローズがあります。

この技もまさに突然来る。いちおう腕を上げてアピールというか貯めがあるにはあるけど、それもほんの一瞬。あっと思ったら決まってることが多く、これが出たらまず返されません。

当然この体制に入ることは相手選手に嫌がられるんだけど、中盤以降の攻防の中で突然この技が決まって終わってしまうということがあります。

 

というわけで個人的にいきなりくる必殺技を集めてみました。これからもたまにはプロレスについて書こうかなと思います。