柴犬のblog

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ウイルスとはなにかとその予防法

ウイルスと細菌の違いを分かってない人もいる。

一番の違いは細菌は生き物だけどウイルスは生き物ではないということにある。

生き物の定義というのはいろいろあるけど、自分でエネルギーを作り出せることと、自分で自分自身の複製を作り出せるというのが大前提である。その考えでいくと、それらができないウイルスは生き物ではない。遺伝子を持つので原始的な生物とみなす考えもあるが、そもそもウイルスは細胞を持たないので個人的には生物ではないと考えている。

生き物ではないから、基本的にそれを倒す薬はない。薬というのはいわゆる毒のうち、人類にとって有効な効果が得られるものを言うわけだけど、ウイルスを倒す毒というのは基本的に存在しない。毒がきかないので特効薬がない。インフルやコロナを治す薬がないのはそういうことである。

タミフルは?という人もいると思うけど、これは効果がほとんどないといっていい。発症から48時間以内でなければ有意な効能がないばかりか、その効能自体も回復を1日程度早めるに過ぎない。タミフルはインフルエンザのウイルスを倒すのではなく、広がるのを阻害するだけなので、ある程度広がった状態では効果は望めないし、回復を促すものでもない。

抗ウイルス薬というのはほどんとそのようなものだし、人体の免疫もウイルスに感染している細胞を自死させることで拡大を防ぐというレベルである。

ウイルスそのものを倒す薬はないけど、ワクチンというものが存在する。これはあらかじめ弱毒化や不活化された病原体を接種しておくことで、抗体を得ようというものである。これもウイルスによって効き目はまちまちであり、完全なワクチンというものも存在しない。

インフルエンザに関していえば有効率は半々程度で、しかも流行する型にあったものでなければ効き目がない。一定の効果はあれど完全に防ぐことはできない。つまり抗体とは、体にウイルスを覚えさせ、病原体であることをいち早く察知させ免疫によって拡大を防ぐことである。

もちろん細菌ではないので抗生物質も効かない。抗生物質とは細菌にのみ効く毒であるから、細菌ではないウイルスに効果はない。

 

このように生き物ではないウイルスは「完全に防ぐこともできず、治療法もない」存在ではあるけど、そんなに恐れるものでもない。天然痘結核など、かなり効果の高いワクチンは存在しているし、そもそも免疫力の高い人は感染しにくいものでもある。またウイルスそのものを近づけないという予防方法もある。どちらかというと、こちらのほうが現実的かつ確実だ。

 

多くのウイルスは飛沫感染接触感染で広がる。つまりウイルスを含む感染している者の唾液などを間接的に体内にとりこむことで起きる。空気感染はしないといわれているが、空間を漂うレベルの微細な水滴の中でも生き延びることは可能とされている。でもくしゃみなどでそのような微細な水滴は生じないから、実質はモノに付着したウイルスなどを、手で拾ってきて口や鼻などの粘膜に入れることで感染するといってよい。

 

マスクに有効性はほとんどない。

巷ではマスクが品不足になっているが、マスクというのは感染予防にはまるっきり役に立たない。たまに「目の前でくしゃみされたときに防御できるではないか」と言う人もいるが、くしゃみを口をあけて受け止めるとかでない限りくしゃみから直接感染なんかしない。くしゃみを浴びたならすぐに顔を洗うとか消毒すればそれでよい。マスクがなければ感染してしまうことはない。

次に聞かれるのは「マスクは感染していた場合にウイルスをまき散らすことを防ぐものだ」というもの。これもほとんど意味がない。

なぜなら、感染はくしゃみなどでウイルスをまき散らすことのみで起こるわけではないからだ。それにくしゃみをしたところでウイルスはすぐに床に落ちる。まれにテーブルや椅子、ドアなど人が触るところに落ちることもあるが、これらに触れた人が手を洗えば済む問題である。

もちろん、それらにウイルスをまき散らすことを防ぐという部分はゼロではないが、逆にマスクそのものがウイルスの温床となっていることに気づく人は少ない。つまりそのマスクに触れた手でそこらへんをベタベタ触ることで、ウイルスは撒き散らされる。くしゃみによる拡散を防いだとしても、手による拡散は防げない。そして、その手が触れる場所というのは、他人も触れる場所である可能性が高いのは言うまでもない。

つまりマスクをして防げる部分は一部であり、マスクによって増える感染もあることから、マスクをすることにたいした意味がないのがわかる。

え?マスクに全く手を触れずに、交換したときは適切に処分し、手を洗えばいいって?

まあ、そうでしょうけど、それが出来るなら単にみんなで手を洗えばそれですべてが終わる話であるし、それを言うのなら感染してる可能性がある(くしゃみやせきがでる)のなら外を出歩かなければいい問題だろう。マスクがなければ感染拡大を防げないというのは、あらゆる面で否定できる。

とにもかくにも、感染者も一般人も、こまめに手を洗うことでほぼ完全に予防することが出来てしまうからだ。相手や自分がマスクをしてようがしてまいが、お互いに手を洗うことでウイルスが体内に入ることは防げる。手さえ洗っているならそのへんでくしゃみをしまくられても何も問題がない。ゆえにマスクは無意味であるということになる。

それでもしないよりはいいとか、してないと不安だというのなら自由にすればよい。ただ、個人的には写真を撮ると魂がぬかれると思ってる人レベルの迷信を信じてる人に見えてしまう。ともかく、マスクは単なるファッションとか嗜好品のレベルでしかない。国が買い上げて配布するような代物ではないのだ。

花粉症だから必要なんだ!という人もいるけど、花粉症ならお薬を飲んでください。ものすごく効きますから。ていうか、花粉症で人は死なないから別になくてもいいんじゃないかな。あと、ガーゼやハンカチで作るという手もありますよ。

 

あとはうがい。よく手洗いうがいをしましょう!などと言う人がいるけど、ウイルス性の感染症にうがいは無意味である。なぜなら喉の粘膜から感染するわけではないから。口の中に入ってすぐなら口を濯げばいいと思うけど、定期的にうがいをすることは全くの無意味。

うがいというのはのどが乾燥してたり異物によって炎症を起こしているような場合にするものだけど、それらも単に「こまめに水を飲む」ことで同じ効果が得られるので、うがいは無意味である。

マスクとうがいが無意味である、というと怪訝そうな顔をする人とか、なぜか怒り出す人もいてなんだかなあと思う。WHOでもそれらは無意味であると言ってるし、政府もうがいの推奨をやめている。ちゃんとしたところが出してるお触れには「マスクはエチケット」であるとしっかり書いてある。他人にせきやくしゃみをかけるのは失礼な話だから、手やマスクで覆う。これは常識レベルの話ではあるが、これとウイルスの感染とは別の話であることは理解しなければならない。

 

ともかく、これだけ科学が発達していて情報も簡単に得られる時代なんだから、思い込みに縛られていないでちゃんと事実を調べて、論理的に物事を考えるようにしてください。