現代社会の脆弱さ
本当に現代社会は脆弱だと思う。
いまだに流言の類が闊歩し、人々はそれに流されてしまう。
あらゆる情報がすぐに手に入るネットがそういったデマの類を助長してしまうのはなんとも皮肉なものではある。結局のところ人類は噂やデマの類に弱いし、そういうものが好きなのかもしれない。
新型コロナも、基本的には風邪の一種でしかないので、少々症状が悪くなるとしてもたかが知れているわけだ。そもそも毎年何百万も肺炎で亡くなっているのだから、新型で何万人か亡くなった!と大騒ぎするのなら、なぜ毎年の旧型コロナについては心配しなかったのか。毎年こんな混乱が起きてるなら仕方ないが、なぜ今年だけここまで騒ぐのか。まことに不思議である。
これも未知のウイルスだの、ほっといたら何百万人も死ぬだのという妄言を、世界各国の指導者にしている「専門家」がいるのが原因という話もあるが、それにしても各国の指導者たちからして的確な対応をしているかといえば疑問だと言わざるを得ない。
そして一般人の集合がまたそれに踊らされてパニックを起こす。そうやって人心が乱れると株価が下がる。みんななぜか手持ちの株を売ってしまうのだ。別にコロナのせいでその会社の業績が下がったわけでも潰れるわけでもないのに、なにか起こると売ってしまうのだ。その結果株価は下がり、売らなかった人の資産が目減りする。
実質のある下落ではないからそのうち戻るのは確かだけど、信用取引している人などは追証を入れないとそこで損益確定、借金のみが残ってしまう。それで首をくくる人もそろそろ出てきそうである。
そもそも、この株式市場のシステムが欠陥だと思うんだよね。サブプライムローンの破綻によって恐慌が起きるのは理由があるから仕方ないと思う。でも、経済と関係ないところで悪いニュースがあるとみんな株を売ったり円を買ったりする。その行動だけでも意味が分からないが、そのことによって資産全体が目減りしてしまうというのは欠陥システムなんじゃないかと思う。
で、いいニュースがあるとみんな買うわけでしょ。単にいいことがあっただけで景気が良くなったーと思うからみんなで株を買う。そうすると株価があがって実際に資産が増える。それが不正なつり上げなのかそうでないのかなんてのは実質的には違いがなくて、バブルだろうとなんだろうと株価が上がるとみんなの給料もよくなり、豊かになるのは確かなわけだ。
だったら、世相がどうなろうとみんなで強制的に株を買うようにしたらいいと思うんだよね。金利を下げて投資を促すのもいいけど、いくら金利をゼロにしても不況だから引き締めていかなきゃーってなって誰も金なんか使わない。
もう、給料を期間限定ポイントにでもして使わないと紙屑にするようにするしかない。株で持ってる間は消滅しないということならみんな株を買うんじゃないだろうか。というかみんなで金を使えば景気が良くなって給料も増えるのわかってるのに使おうとしないんだから、人類はバカだし資本主義というか為替や株式市場ってのは欠陥だらけだと思う。
ここらである程度以上貯金したら罪になるとか、使わないと消えるお金とかを作らないとダメなんじゃないか。あとは戦争だの疫病だので株を売る行為を禁止したり、それこそ株式市場を閉鎖したらいいんじゃないかとすら思う。
市場経済の基本としての「みんなが欲しがるものは高くなる」というのもいいけど、これはみんなが気分がいいときだけの話っていうのがね、最大の欠点だと思うわけ。
人の気分ではなく、人類社会全体の幸福と希望のほうを優先して景気をどんどん良くするには強制的にそうするか、もしくは教育や洗脳で人類全体の頭をもう少し良くするしかないんだろうとは思うが、そうなるには、人の革新にはまだまだ遠いようである。