柴犬のblog

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SNS規制の流れの話

個人的には大賛成なんですけども、まあ規制されたら困る人たちが騒いでおられるのは滑稽なことである。

その発端となった女子レスラーの死。まあ、あっけないというか、それくらいで死ぬなよとか、いろいろ思うところはあるけども、人が死ぬというのはそれなりに大きなことではあろうかと思う。死んだから加害者の罪が増減するわけじゃないけどね。死んだのはあくまで自分の責任なんだから。

 

で、言論の自由というのは他人の権利を損なわない限りにおいて保障されるものだから、当然中傷なんかは自由でもなんでもないわけ。もちろん、中傷になるかどうかを事前に検閲することは憲法上できないから、事後ということになるんだけど、刑事民事問わずに言論というのは「やったもん勝ち」という状態にあるのは異常だと思う。

新聞や雑誌で嘘を書かれたとしても、抗議して撤回してくれるのは稀だし、だとしても訂正記事が載るわけでもないし、載ったとしてもちっちゃく載るだけ。訴えて勝ったところで賠償金は微々たるもの。これでは嘘でも書いて雑誌を売ったほうが儲かるという状態である。これでは個人の名誉などまず守られない。

これを防ぐために、故意に嘘の記事を書くことを明確に法律で禁止して、その場合は記者と責任者を刑事訴追するようにするしかない。民事でも悪質な捏造記事ならば懲罰的に何億という賠償を負わせる必要があるだろう。

マスコミだけではなく、掲示板においても、もっと即座に対応して削除させるなり賠償させるなりする必要がある。現状でも訴えることは可能だけど、まずプロバイダに開示請求をしたうえで訴えないといけない。素人にはハードルが高いし、なにより時間がかかりすぎる。

これをワンタッチで行えるようになれば、嘘や中傷を書き込むと高確率で責任を取らされることになれば、そういった被害は減らすことが出来ると思う。

 

匿名禁止なんて言ってる人もいるけど、それはそれで徹底できるなら賛成だけど、そこまでやらなくても「ネット上の人格」として、ユニーク番号を割り振るということで十分だ。つまりネット用マイナンバーを取得させ、それを送信しなければ書き込みができないようにする。その番号は問題のある書き込みが行われ、被害者から請求されれば比較的簡単に開示されるようにして、その番号をもとに訴えることが可能になれば処理は迅速になるだろう。

将来的には刑事告訴までネット上で行われるといいかもしれない。裁判もそのままIT上でシンプルに行われて、罰金も自動徴収、悪質なものは被告人の公表も行うようにすればこうすればネットの中傷ごときで警察署や裁判所がフル稼働するような事態も避けられる。

ともかく何かをすると必ず責任が生じるとなれば書き込む方ももう少し倫理というものを考えるようになろう。顔が見えない、ちょっとやそっとじゃ捕まらないからこそ醜い発言が出来るのだから、いつでもリアル世界に繋がるということが前提にあれば下手なことはしなくなるだろう。おかしなことをするやつがいたら捕まえればいいだけのことだ。

そしてネットマイナンバーの取得には試験なり研修なりが必須ということにすれば、知能の著しく低い人が除外される。こうなるともうインターネット免許証といってもいいかもしれない。それを提示しなければプロバイダの契約(つまりケータイも)が出来なくするならば、リテラシーの向上に役立つのではないだろうか。

 

実名にするということだけでは手続きの煩わしさは排除できないから、IT上の犯罪にはITで対処するのがいいだろう。そして「悪いことをしたら捕まる」ことを徹底させるのが一番だと思う。というわけで、インターネット免許証の必要性が今こそ高まっていると言えるのではないだろうか。