柴犬のblog

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パラレルワールドからの使者!

らーら ららららーら らららーら ららららーらー♪

というわけで、最近はよく日曜日からではなくパラレルワールドからの使者が訪れるようになりました。伊藤詩織さんに関する記事というか、呟きをしたところ、へんてこな主張をされる人がこぞって訪れており、それについてまとめたこのブログのアクセス数もうなぎ上りとなっております。

さて、なにがパラレルワールドなのかというと、彼ら自身がそう言ってるのだから仕方ありません。私が主張している「同意がないだけでレイプとなる国などこの世界のどこにもない」というのを引用し「パラレルワールドにでもいるのか」「これがセカンドレイプのテンプレートだ」というようなtweetがわらわら届いております。(ついでに通報した!とか訴訟だ!なども多数)

もちろん伊藤詩織さんはレイプなどされていませんし、当然のように「同意がないだけでレイプとなる国」なども存在していません(しているという方がおられましたら是非資料をお願いします)。これは純然たる事実なのですが、彼らにとってみればこの「事実」はパラレルワールドでの出来事だということです。ほえー。

ということはですね、つまり彼らが現実を頑なに無視するのは、彼ら自身のほうがこの現実世界ではなく、パラレルワールド、または異世界に存在していて、この我々の世界のネットワークを通じて我々と会話しているということなのですね!いやあ、これは斬新な設定ですな!

そりゃあパラレルワールドなら「同意がないとレイプになるのが当然」な国もあるだろうし、「そうでないのは日本だけ」とかいうのも頷けます。なにしろこの世界とは別の世界線の話なのだから。

こういう「現実を無視した人」のことを揶揄するネットスラングに「お前の中ではそうなんだろうな」というものがありますが、「お前の中」ではなくて「パラレルワールドの住人」だったということです。だとするなら、同じようなことを言う人がけっこういることも頷けます。彼らもまとめてその世界に住んでいるのだから。それにしても斬新なお話ですね。

 

 

さて、そのパラレルワールドの一般的な刑法では、同意がないだけでレイプとなってしまうようですが、もしこれが本当なら狂言レイプが可能になるというのは先日述べた通りです。でも、これの真に恐ろしいところは「セックスをするだけでお互いが犯罪者になってしまう」ということですね。

現在の強制性交罪というのは、被害者は女性に限定されません。男性も無理やりセックスさせられた場合は被害者足り得る法律でありますから、男性側の同意も必要になってきます。これでもし「同意がなければレイプ(強制性交罪)」ということであれば、男性側が女性側を訴えることも可能だし、お互いが同意を取らなければ、両方とも犯罪となってしまうということもあり得ます。

しかも恐ろしいことに、同罪は非親告罪なので、被害者の告訴がなくても公訴が提起できてしまうということです。これがどれだけ恐ろしいかわかりますか?つまりですね、客観的に同意があると明らかでないセックスが行われた場合、他人に訴えられて男女ともに訴追されてしまうということです。どうですか?恐ろしいですね!

そんな世の中になったとしたら、男女がセックスする場合は他人から告発されないためにも「性行為同意書」を作成する必要がありますね。だって、口約束では「そんなのなかったかもしれない」と後から言われたらそれだけで犯罪になってしまいますからね。しかも、非親告罪ですからセックスの相手方だけを警戒すればいいわけではなく、二人がセックスをしたことを知っている第三者、まったく無関係な人間が告発することも可能です。簡単にいえばラブホテルの管理人などは客をいつでも訴えられるということですね。

もしそうなってしまったら、お互いが合意があった証明をしなければなりません。ここでお互いが口頭で合意していたと返答しても、その証拠がなければ有罪にされかねません。これを防ぐにはやはり署名押捺入りの「性行為同意書」が必要になってきますね。

文言は「〇〇と、□□は性行為を行うことに互いに同意し、強制性交罪に該当しないことを確認する」みたいな感じかな?これがコンドームとともにラブホテルの枕元に置かれているかもしれませんね。セックスする前にお互いがその書面に署名押捺しなければならない。いやあ、すごいシュールな世界ですね!

なんかこう、コントみたいな話ですが、こういう仮定の話ってなんかドラえもんの「もしもボックス」みたいですね。我々にとっては笑い話ですみますが、彼らはそういう世界に住んでいることを忘れてはいけません。多分、彼らパラレルワールドの住人はセックスするたびに同意書にサインしているのでしょう。そうでなければ彼らの主張に辻褄があいません。

 

というわけで、伊藤詩織さんやその支持者に限らず、世の中にはその人にしか通用しない理屈や、現実を無視した制度があると主張する人がけっこういます。そういう人たちはやっぱり「パラレルワールドの住人」なのでしょうから、彼らの住む世界が本当だったらどうなるのか考えてみるのも面白いかもしれません。なんだか空想科学読本みたいですね。