柴犬のblog

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人はなぜ真実を見ようとしないのか

世の中には多くの噂やデマ、都市伝説などが出回っているけど、なぜ人は真実を見出そうとせずにそういった類のことを信じてしまうのだろうか。昔ならともかく、今ならちょっと調べればそれが本当か嘘かなんてすぐにわかるというのに。

もちろん例の風邪の話なんだけど、事実を受け入れたくない人と話していていつも思うのは、彼らは信じたい理由を探しているのだろうということ。

こちらが調べた事実を告げると、それは誰が言ったことなのかという質問をされる。それを示しても難癖をつけて受け入れようとしない。そのくせ自分はたんなる新聞記事だったり素人のブログだったりをソースとして出してきたり、専門家が言っていた、テレビで言っていたなどと抽象的な根拠しかあげないのである。

もちろん真実とは偉い人が言ったから真実になるわけじゃない。誰が見ても同じ結果を示してあるもの、つまり科学こそが真実なのである。実験をして同じ結果が出ればそれは真実だ。いくらスタップ細胞はありまぁす!といっても、もう一回示してくれないことにはあることにはならないのだ。

こんなことは科学というか論理の基本中の基本だと思うんだけど、この前提が分かってない人がとっても多い。「事実として」PCR検査では感染を見つけることができないんだけど、多くの人はPCRで感染が見つかることを前提に、陽性=感染という前提で話をしている。それは科学的におかしい、PCRを確立した人が検査に使うなと言ってるのだといくら教えても、それを見せても信じてくれない。まあ、これだけテレビでPCRPCR言ってるんだから感染を調べるものだと思い込んでいるのだろうけど、これが自称専門家という人が知らないのだから笑う以前にどうしたらいいのか分からなくなってしまう。

テレビに出てくる人ですら理解していないのはどういうことだろう。彼らは実はそれを知っていて嘘をついているのだろうか。不思議なのは医者だの教授だのというレベルの人ですら、マスクが無意味だとかうがいが無意味であることなどを知らないでそれらを当然のように推奨してくることだ。

換気だの密だの、誰が言い出したんだか知らないけどこういう非科学的な迷信がまかり通っているのはどういうわけだろう。ちょっと前なら「マスクは無意味なんだよ」と言えば「そうなんだ」と聞く耳持つ人がほとんどだったのに、最近では自ら進んでマスクをしてる人にそういってもまるっきりきこうとしない。

やっぱり人は真実をどうやって見抜くのかということをあんまり気にしないで生きているのだろう。テレビで言ってれば、テレビで専門家が言ってれば信じる。だからテレビもアナウンサーにしゃべらせずにわざわざ肩書のある人を連れてきて喋らせるんだろう。よくテレビで見かける人はテレビ局が作ったストーリーをよく理解してそのまま喋ってくれるような人なんだろうとは思うけど、実際にそういう報道を繰り返し繰り返し流すことで「嘘」を信じてしまう人が大勢出てきてしまうということだ。

これはこないだ書いた「一酸化二水素」の逸話のようだけど、それっぽく言えば人はとりあえず信じてしまうのだろう。これは洗脳そのものであって、そうやって信じ込まされてしまうと、いくら現実をつきつけても受け入れてもらえない。オウムに洗脳されて、オウムが事件を起こしてもなお信仰をやめようとしない人がいたように、一度洗脳されるとちょっとやそっとじゃ戻ってこない。これは仕方ないことなのかもしれない。

というか、そういう人というのがけっこういるってことなんだよね。自分なんかは自分の思惑や先入観よりも現実を重視したいから、都合のいい嘘より辛辣な事実のほうが好きなので、なるべく何が本当かを見極めようとするし、自分の考えが現実と違ったら現実のほうを優先するようにしてるんだけど、そういう心構えのない人というか、ものごとを信じる理由、根拠というものが希薄な人が大勢いる。そういう人たちを洗脳するにはテレビという媒体はとても都合がいいのだろう。

メディアはそうやって世論を作り出してきた自負というのがあるのだろう。自分たちが作ったストーリーが先にあって、あとから素材を作る。そういうやりかたが当たり前だというのはもはや常識だけど、やっぱりテレビは本当だと無条件で信じてしまう人は多い。なぜだろうと考えてみたけど、やっぱりテレビだと結論ありきでそれに反論する人が出てこないから、満場一致でそれが正しいんだろうと思い込めてしまう雰囲気があるのが一つあると思う。

これがネットなら、どんな正論にも必ず反対意見がつく。もちろん荒唐無稽なものも多いが、少なくとも一本調子な展開には絶対にならない。その中から何が真実なのかを探すのはテレビを見るより難しいだろう。自分で調べて考えなければいけないからだ。

なので洗脳に弱い人はネットだとものすごく浮く。言い出したら聞かないし、自分が正しいと思い込んでるから何しろ態度が尊大なのだ。でもちょっと議論になるとすぐ負けて逃げていく。彼らは自分の考えをただ表明するだめだけにネットを利用しており、話し合いなんかするつもりはないのだ。服従か拒絶の二つしかない。

このコロナ禍というのはこういう人たちが引き起こしている人災なのは言うまでもない。自粛に反対だったりPCRがインチキだということを知っている人はとても多い。でも、声の大きなバカがうるさいのでは世の中はなかなか正しい方向に進まない。

とくに民主主義ではそういう人の意見を無視すれば政権運営に支障が出てくるという考えがあるので、逆らえない。自粛で乱れた経済を正そうとGOTOを始めてみたら感染が拡大したといって停止してみたりと、何がしたいのかちぐはぐな対応しかできなくなってしまう。これも政権がきっちり真実を見据えて声の大きなバカが何を言っても無視して任期中に結果を出せばいいのに、それをしない。もっとこう、石原慎太郎のような傍若無人な宰相がいればいいのに、と思ってしまう。

 

で、思うに、この状況は噂が噂を生んでいる状態のようではあるけど実際はそうじゃない。いくらなんでもメディアにも専門家にも事実を知っている人はいるはずで、影響力のある人が事実を言えばこんな情報パンデミックは収まるはずだ。でも、メディア側にそういう人が出てこない。与党内にもコロナは風邪だという人が一人もいない。これはとっても不思議なことだ。自然に起きることじゃあない。

もちろん噂を心から信じてる人はいるだろう。自粛は不要だという人の中にもマスクは必要だと言ってる人もいる。つまり、本当に専門家だとしても洗脳に毒されてしまっているということだ。この洗脳力というのは恐ろしいものではあるが、わかっててやってる人がいるのも確か。むかしトンデモ本ではわざとありえないほら話を書いてる人もいたと聞く。有名なのでは飛鳥昭雄氏とか、ノストラダムスで有名な五島勉氏などがそれだ。今回もなんらかの思惑があって嘘をついて世間を混乱させている人がいるのは確かだろう。何が目的なのかは知らないけど、世の中が混乱することで何らかの利益があるのだろう。

こういう世の中であるからこそ、自分だけは真実を追い続けていきたいと思うのである。

 

つまりわかりやすく言うと

ボーっとして生きてんじゃねえよ!!!

真実は向こうから勝手に来たりはしない!見つけろ!てめえで!!

 

ってこと!!